社会科

 本校の社会科の授業は、技術者やビジネスマンに必要な倫理や教養を深める講義科目と、自分で設定した課題を探求したり、世の中の問題を解決したりする能力を高める演習科目から構成されています。


 倫理や教養に関する講義科目では、とくに、技術者倫理に力を入れています。技術者倫理では、会社で仕事をする際に必要となる「正しい」、「正しくない」という判断能力を学びます。そこでは、なにが「正しい」のか、どうすれば「正しくなる」のかについて学び、よりよい倫理的な判断に近づく訓練をします。この授業のなかでは、学生間でグループ討論やディベートを行い、互いに意見を交換し合うなかで物事を多面的にとらえる力を身につけています。また、他にも仕事をする際に必要となる産業や経済、政治や法律に関する知識を身につける科目が開設されています。


 一方、課題探求能力や問題解決能力を高める演習科目では、学術情報の調べ方、統計データの使い方、論理的に物事を考える方法、科学的な文章の書き方、レポートの書き方、口頭発表の方法など調査や研究をする際に必要な技能を身につけます。なかでも、本校の社会科では全国の高専に先駆けてGIS(地理情報システム)を導入し、全学生を対象にその操作方法についての授業を行っています。学生たちは、GISを使った分析を行い、その結果をレポートにまとめたり、口頭発表を行ったりしています。